代表 小谷野幹雄のブログ

2020年11月19日伊万里焼 ~美術館散歩~

小谷野です。

 

ホテル・オークラ敷地内にある大倉集古館で開催している「海を渡った古伊万里

~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~(2021/1/24まで)」に行ってきました。

 

日本の磁器が近世欧州に与えた影響は大きく、オーストリアのロースドルフ城には

古伊万里を中心とした貴重な陶磁コレクションが多数所蔵されていました。
しかし、第二次大戦後に占領した軍が粉々に磁器を破壊してしまいました。

 

日本・オーストリア友好150周年記念事業の古伊万里再生プロジェクトとして、
日本の技術で修復された磁器などが初公開されています。
さらに、大倉集古館から歩いて2分の所にある、菊池寛実記念/智美術館(*1)
では、現在「継ぐ(~2020/11/29)」のタイトルで、有田焼(*2)の2右衛門
である今泉今右衛門、酒井田柿右衛門らの比較的最近の作品を楽しむことができます。

 

(※1)菊池寛実は明治生まれの石炭王
(※2)伊万里焼と有田焼

 

佐賀県有田で約400年前に誕生した磁器は、江戸時代は伊万里港から輸出されていたので

伊万里焼と呼ばれていましたが、船だけで無く鉄道輸送も始まった明治時代からは有田焼の

名前も定着しました。

 
ところで、沢山鑑賞したい方は、佐賀県有田町「九州陶磁文化館」へ足をお運び下さい。

現在は柴澤コレクション(~2020/12/13)、常設の柴田夫婦コレクションは何度見ても見事です。

 

余談ですが、有田近くの嬉野温泉に泊まると、現在1日4万円分のタクシーが使える破格の

「GO TO URESHINO企画(~2021/1/31予算消化時点で終了)」が進行中です。

嬉野温泉は弱アルカリ性ですが、重曹(炭酸水素塩)が多く、酸性の硫黄泉に負けず、

肌がつるつるになります。
アルカリ泉では、個人的に最も好きな温泉の一つです。

 

 

~食器は料理の着物である(北大路魯山人)、小谷野でした~

 

 

(大倉集古館)

 

 

 

(九州陶磁文化館)

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