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- AIの限界と可能性 ~手塚漫画ブラックジャック新作もAIで~
小谷野です。
慶應義塾大学教授、人工知能学会会長でもある栗原聡教授の『AIにはできない』(㈱KADOKAWA 2024.11.10発行)を読みました。
人工知能研究の第一人者が、AIの現在の限界と、次世代AIの可能性まで解説しています。
1950年代に誕生したAIは、2000年頃から急速に性能が上がりました。
従来のAIは、自動掃除機や窓口の自動受付など「用途限定AI」でした。
2020年代に登場した生成AIと言われるChatGPTは、人にアイデアを伝えたり、感想を伝えたりすることができる「汎用AI」です。
しかし、「汎用AI」も人が使う道具であり、どの機能を選ぶかは「人」が決めなければなりません。
何を訊いても回答してくれるが、問いかけがなければ何もしてくれません。
「自律型AI」は、状況に応じて自らがどの機能を使うか判断する能力をもち、生物に近づいたAIを言います。
<限界と可能性>
AIには膨大な学習データが詰め込まれていても、ゼロからの創造は難しい。
しかし、ゼロからの創造は難しくても、種と種を繋ぐ手助けをすることによって、イノベーションを生むことができます。
新しいストーリーや、新しいキャラクターを作ってくれることはないが、AIには膨大な数の種が埋め込まれているので、人間が行うブレインストーミンングをはるかに凌ぐアイデアの種、人間の創造力を引き出すツールとしての魅力があります。
このようなAIの力を借りて、「TEZUKA2023」プロジェクトでは、AIと人のコラボで手塚治虫漫画の『ブラックジャック』の新作が登場しています。
~AIから指示を受ける時代が来る、小谷野でした~