代表 小谷野幹雄のブログ

2016年05月12日ガバナンス~薬も過ぎれば毒となる~

小谷野です。

流通業のカリスマ経営者の退任が話題になっています。
企業経営が適正に運営されるように導入した様々な監視制度、すなわちガバナンスが機能した事例と肯定的な意見が多いようです。

一般論ですが、カリスマ経営者は周囲の反対を押し切って(その時点では非常識な)決断をしてきたからこそ、卓越した成果を多く出してきました。
社外役員が常識尺度で社内人事の評価や報酬を決めるのは現実には難しいと思われます。
米国市場が重要な企業等は、指名委員会・監査委員会・報酬委員会の設置義務がある「指名委員会等設置会社」導入は意義があるでしょう。

しかし、会社PRのために、ガバナンスの鎖で企業経営を縛れば、激変する企業環境を乗り切るのが難しくなってしまいます。

 

現在上場会社で「監査等委員会設置会社」に移行する会社が増えています。
社外役員の数が少なく、役員の指名や報酬を決める委員会を設置する必要がないからです。
取締役会が適正に運営されているかは、外部の専門組織に「取締役会評価」を委託して、ガバナンス改善を進め公表していくのも一法です。

 

~ ガバナンス栄えて会社滅ぶ 小谷野でした ~
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