代表 小谷野幹雄のブログ

2019年05月16日個人情報の保護~エストニア訪問記[3]~

小谷野です。

日本のマイナンバー制度はエストニアの国民ID制度を勉強して導入したと言われています。

しかし根本的に、異なる事があります。個人情報の保護システムです。

日本の行政指導は、「自分のマイナンバーは人に知られないようにしましょう」
という秘匿行為を推奨しています。
このような指導があるので金融機関にいまだマイナンバーの提出を拒んでいる人が
沢山います。

ところで日本では、マイナンバーに集約される収入や年金情報などの個人情報に
誰がいつアクセスしたかを自分で知る手段はありません。
情報は複数の役所に散在し、特に地方行政の個人情報管理体制は問題ありとする意見を多く耳にします。

電子政府先進国では、一元管理された自分の個人情報へのアクセス履歴を確認でき、

アクセスの目的に疑問を感じれば調査機関に連絡することができます。
実例として、ある政治家が自分の医療情報にアクセスしたところ、

身に覚えのない医師からのアクセスを発見して調査を依頼したら、

その医師は知人から頼まれ、選挙の対立候補の悪材料探しに加担していたそうです。
このように不正アクセスをした医師は、医師免許が剥奪されたそうです。

 

(e-Health 医業分野の電子化)
エストニア人に自分の医療情報にアクセスしてもらい、履歴を見せてもらいました。
いつ、どこの病院で、誰が執刀医で手術をしたか、手術方法は、使われた薬剤は、
過去処方された薬まで見ることができました。
医療現場では相当の効率化が図られていると感じました。

一方、日本では、薬局ごとに小さな紙冊子「お薬手帳」を受け取りますが、
先進国の仕組みとして疑問を感じます。
日本薬剤師会がe-お薬手帳アプリを開発しましたが普及度は低いようです。
日本では定期的な薬の処方箋入手のために病院で行列ができますが、
電子化の進んだ国では、既往症などは電子処方箋で済むため
病院に行く必要がありません。
また、我が国の電子カルテ統一など医業情報の規格化は、システム統一、
医師の負担、電子化コストなど様々な問題により進んでいないようです。

 

 

~ 最近はネットでの家族関係、小谷野でした ~

 

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