代表 小谷野幹雄のブログ

2014年03月20日スーパー歌舞伎Ⅱ~後継者の奮闘~

小谷野です。

 

 

市川猿翁(三代目市川猿之助、日経新聞『私の履歴書』2月連載)が1986年に始めたスーパー歌舞伎は、

従前乏しかった歌(音楽性)、舞(舞踏性)に力をいれた新しいジャンルの歌舞伎です。

 

 

今回の「Ⅱ(セカンド)」は、創始者の次の世代である四代目猿之助が演出しました。
つまり、スーパー歌舞伎は後継者の時代に入ったのです。

 

 

経営の世界でも、後継者の行動はいろいろなパターンがあります。
先代を超えようとして、大規模な投資、無茶な新規事業を手がけて会社を潰してしまう二代目、逆に先代の引いた路線の内側に拘る二代目など様々ですが、今回の猿之助(旧亀治郎)はどちらでもなかった。

 

基本理念は明確に引き継ぎ、新しい思想から独特な演劇空間をつくり、驚きと感動を与えました。スーパー歌舞伎Ⅱも、数十年後に古典に分類され名跡を残すかも知れません。

 

 

それにしても澤瀉屋(おもだかや)の女形3枚看板、笑也、笑三郎、春猿は極上でした。

今回の、若き仏師(仏像を彫る者)の物語で、心に残った言葉は、「仏像は鏡だ、拝む者の姿を現す鏡なのだ」でした。

 

 

~ 市川右近も渋い! 澤瀉屋ファンの小谷野でした ~

 

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