代表 小谷野幹雄のブログ

2019年06月20日東京の美術館散歩~ウィーンの香り~

小谷野です。

 

 

今月の東京の美術館は、ウィーンの香りに溢れています。
オーストリア出身の著名画家、クリムトの作品が史上最高の点数集まっています。

 

 

クリムトの作品数は、戦災もあり少なく200点程度と言われていますが、
その1割以上が今月東京に集まっています。
20代から芸術家として高い評価を受けていたクリムトは、
従来の束縛から解放された新しい芸術を目指して「分離派」を立ち上げ、
その後黄金時代を迎えました。

 

 

彼の作品は女性の妖艶な官能美だけでなく、死をイメージさせ生命について
考えさせられる作品も多いです。
黄金時代の作品に金箔が使われているのは、父が金細工職人であったことや
屏風のような日本芸術の影響ともいわれています。

 

 

・東京都美術館(上野):
「クリムト展 ウィーンと日本1900」

・国立新美術館(乃木坂):
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道」

昨年ローマの近代美術館で感銘を受けた「女の三世代」ほか、
数多くの女性肖像画が来日しています。

 

 

ウィーン風情以外にも今月は、渋谷文化村のザ・ミュージアムは、
「印象派への旅」と称して、スコットランド・グラスゴーの海運王バレル氏の
コレクション展覧会を開催しています。

コレクターのバレル氏が国外不出を寄付の条件としていましたが、
地元美術館の大改装により例外扱いとして、最初で最後の来日が実現したようです。
ドガの「リハーサル」は必見です。

 

~ 梅雨時の娯楽が充実、小谷野でした ~

 

 

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