代表 小谷野幹雄のブログ

2012年08月23日親世代から子世代の仲は分からない~争続の現場から~

小谷野です。

先週、相続セミナーの講師を務めたので、相続関係の話をひとつ。

「先生、うちの子供達は仲がよいから、遺言などはいらないよ。

話し合って仲良く分けるだろう」。

 

こんなケースに限って、実際にお父さんがなくなると、兄弟間で骨肉の争いが始まります。

 

遺産分割協議の家族会議で、

「お兄ちゃんは20年前、お父さんからあんな資産をもらった」
「お姉ちゃんは学生時代、お母さんからあんな援助を受けていた」

 

第三者には、遥か彼方の昔話であっても、当事者にはホットな話題となります。

争いが始まると、専門家がファミリーにとって最適と思われる資産継承の提案をしても意味がありません。

 

相続人の気持ちの整理が最優先であり、税負担が増えても、

承継の理論から乖離してもお構いなしです。

相続人全員が各々の代理人(弁護士)を分割協議の場に送ってきたケースもあります。

財産については、生前に家族で話をすること、遺言書の作成は不可欠です。

 

~ 財産について子供からは言い出せません。お父さん、お母さんの役目です。小谷野でした ~

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