代表 小谷野幹雄のブログ

2012年07月26日内部統制の重要性~信じた人が私的流用~

小谷野です。

 

LIBOR不正に続いて、信じていたことが間違っていた事案の続きです。
ある非営利団体で資金の私的流用事件がおきました。

 

 

その個人は、人格者との評判で、社会貢献に膨大に時間を費やし、

生き方の理念をしっかり持ち、複数の組織でリーダーシップを発揮し、

私的にお金をくすねる人格像の対極にある人物でした。

私も面識があり、尊敬できる人物の一人でした。

 

 

ところで、内部統制の仕組みがないと不正の発覚が遅れ、傷口は大きくなります。

取引をする人、伝票(支払依頼)を作る人、送金する人は分けて、

不正発生の牽制や不正の早期発見をする方法が一般的ですが、本件では、

組織の業務執行トップが通帳と印鑑を管理していたので、

発覚が遅れて累積金額が巨額になりました。

 

誰かを信じるとか信じないとかではなく、

一律に内部統制の仕組みをつくることが世界標準です。

 

~ 性善説は変えたくない 小谷野でした ~

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