代表 小谷野幹雄のブログ

2019年08月29日国境なき通貨[1]~破壊者か創造者か~

小谷野です。

Facebookが来年発行を予定しているデジタル通貨「リブラ」の規制議論が世界中で過熱しています。
リブラ(Libra)とは、古代ローマで使われていた質量や通貨の単位のようです。

昔の経済学かもしれませんが、通貨を発行する権利は国家の主権であると習いました。
現代では、ネット上で流通するビットコイン、デジタル通貨なるものが現れ、
国家ではないSNSプラットフォームを運営する会社が2020年に仮想通貨を発行すると

発表されました。

この世界共通の通貨の出現は、国の主権を奪われるとあって、
蜂の巣をつついたような騒ぎになっているのも理解できます。

 

 

ちなみに、FBユーザーは27億人と言われています。
米国とEUの人口を合わせて8.5億人ですから、欧米経済圏を越えてLibra経済圏は

巨大なものになります。

ところで、所得が小さく銀行口座を持てない人や、銀行がない過疎地域に住んでいる人も

世界には沢山います。デジタル通貨は、地球規模において先進国の経済圏とは異なるニーズがありそうです。

 

 

日本において、為替取引は不便で高コストです。
海外送金の最低手数料は高く、日本から5,000円相当分を海外へ外貨で支払おうとすると

2,500円以上の手数料がかかるケースもあります。

また、海外で発行された小切手の取り立ては、多くの銀行が業務を停止しました。

いくら各国が規制議論をしても、ネット上の基軸通貨の覇権を巡って、
これから激戦が繰り広げられるのは避けられないでしょう。
競争の主体は、言うまでもなくGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)でしょう。

 

 

リブラで買い物、リブラで貯蓄、リブラ専用の運用商品、リブラで借入・・・
既存の金融界、中央銀行の役割までも駆逐してしまう可能性があります。

 

 

リーマンショックは、金融が実体経済と大きく離れたために起きた事件でした。
資産のリブラ通貨への変換が進むと、資産の流動性は極限まで高まるので、
実体経済へ局地的バブルなどの懸念が指摘されています。
IT業界から生まれるデジタル通貨は、便利で平和な社会を作るのか、

不公平の増長と争いの種を社会にもたらすのか、誰にも分かりません。

 

~ 見えないお金が疾走する時代、 小谷野でした ~

 

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