代表 小谷野幹雄のブログ

2019年11月28日バレエ芸術~ミハイロフスキー劇場から来日~

小谷野です。

 

加齢とともに興味の対象や趣味が減っていくと言われているので、

ここ数年はテーマを決めて、新たに覗き見る世界を増やしています。

今年のテーマは「クラシック音楽」と「バレエ」ですが、今回は後者のバレエの話です。

 

ロシアのサンクトペテルブルグからミハイロフスキー劇場バレエ団が来るというので、

足を運びました。

前列の人達が大きすぎて3列目なのに舞台の半分以上が見えなかったという話はさておき、

題目はフランス革命を題材にした「パリの炎」でした。

 

 

何故、ロシアでフランス革命のバレエ劇を作るのか疑問でしたが、

江戸時代の歌舞伎と同じ理由だったようです。
江戸時代の武家社会で起きた事件は、お上が怖くてそのまま芝居にはできないので、

時代設定を変えたり、名前を変えて(大石内蔵助→大星由良之助)演目を作っていました。

この演目「パリの炎」は、1917年ロシア10月革命の15周年記念作品で、

自国の革命を取り上げるのは時の政府をはばかり、フランス革命をモチーフに

お祝いの演目にしたようです。

 

 

《フランス国歌「ラ・マルセイユ」の意味を再認識》
バレエとは関係ありませんが、ルイ16世とマリーアントワネットが処刑されたフランス革命劇をみると、

フランス国歌の意味を再認識します。フランスのパリから遠く離れた南の果ての街、

マルセイユの義勇軍を中心に革命がなされましたが、その兵隊が歌っていたのが

現在のフランス国歌「ラ・マルセイユ」です。日本の明治維新で江戸幕府を倒した薩長

(薩摩藩・長州藩)の軍歌のようなものでしょうか。

 

 

《古典以外も魅せます》
今までは、チャイコフスキー作曲で著名な「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割人形」などに代表される

古典作品の観賞が中心でしたが、今回のように登場人物が多く、服装も農民、庶民、軍人、

貴族など様々で、多様な舞台道具でも魅せる、いわば歌わないミュージカル的な

モダンバレエも中々のものでした。

 

~ 舞台下の生演奏団も腕利き、小谷野でした ~

 

 

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