代表 小谷野幹雄のブログ

2020年07月09日コロナ禍からの回復 ~背けられない現実~

小谷野です。

 

経済人が集まる会合への出席も多くなりました。
いつもなら、読者の皆さんを鼓舞できる内容を集めて書くのですが、
今回は、現実的(悲観的)な意見を拾ってみました。

 

 

<コロナ禍からの回復期間>
 ・経営環境がコロナ以前に戻るのには2年以上かかる
  ワクチンの供給が始まっても即時には鎮まらず、タミフルのような発症後の
  治療薬ができなければ収束は難しい。
 ・コロナ後の経済回復は、V字ではない。
 ・人々の変化した生活様式が元に戻らない可能性も高い。

 

 廃業や民事再生を検討している社長曰く、
「半年程度、辛くても頑張ればトンネルの先の明かりが見えると信じてきたが、
 そうでないことが明確になってきた。」

 

 

<東京オリンピック>
 大勢の意見は、開催自体、少なくても正式な大会としての開催は難しい。
 世界各国での選抜予選が難しく、また世界から観客を受け入れられない。
 2024年大会を仏パリが譲ってくれるか、2028年米ロス大会を4年先送りに
 してもらうかの交渉が必要ではないか。

 

 

<後始末の増税憂慮>
 国民一律10万円支給はじめ、各種助成・補助金、今後のワクチン費用負担など、
 コロナ対策の財政支出を埋めるため、大規模な特別税が創設される。
 史上最大規模の特別税率で最長になることが予想される。

 

(参考)過去の特別税

 ・湾岸戦争臨時特別税

   法人税 1年間      (法人税額-300万円)×2.5% 

 

 ・東日本大震災復興特別税 

   法人税 2012年から 2年間 法人税額×10%

   所得税 2013年から25年間 所得税額×2.1% 

   住民税 2014年から10年間 1,000円

 

 

<報道だけでは、現況の危機把握が難しい>
 これは、多くの人から指摘がありました。

 

「東京での感染者数の増加」の報道だけでは、真の危機状況が分からないので、
 多面的な数値を分析して報道して欲しい。

 

 ECMOを使用している重症患者数はこの1ヶ月、全国で10人前後(7月8日現在)で
 横ばい(日本COVID-19対策ECMOnet)、死亡者は報告されない日も多くなっている。

 

 危機感を煽る報道が必要であるのは理解できるが、多くの事業者が破綻する、
 再度の営業自粛が必要な危機状況かを知りたい。

 

 

       コロナ禍で止まった時計の針は動き出しましたが、
         その動きは、なめらかでは無いようです。

 

          ~心の叫びを聞いた、小谷野でした~

 

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