会計・税務の知識

2019年08月29日 発行中期経営計画の作り方③

はじめに

シリーズ①・②では、中期経営計画の概要について、全体像を掴んで頂く内容でした。

今回から具体的な中身に入っていきます。

具体的な中身の作成方法ですが、今回は重要な論点について、触れておきます。

 

 

1.計画はフォーマットに当てはめるのか

計画をフォーマットやフレームワーク通りに作成するのか、

それとも直感的なイメージを大切にするのか?

さて皆さんは、どのように思いますか?

この入口の部分は非常に大事な要素で、経営計画の策定とその実現に大きく左右されます。

このあたりの内容を紐解いて研究した、ミンツバーグ(Henry Mintzberg)という方がいます。

 

 

中期経営計画においては、経営戦略と呼ばれる、会社の方向性を定めるといった要素が強いです。

ざっくり言うと、自社の強みは何なのか、どのような商品や市場に対してどのような価値を提供するのか、

といったところでしょうか。

 

 

これらは、よく言われるのが、まずは自社の取り巻く環境を分析し、自社を理解し、

その上で他社に負けないものは何か、他社に無いものは何か、今後の展開をフレームワークを用いて

思考していくものです。

当然考えが整理されていきますし、必要な情報を漏れなく網羅的に多面的に考えるといった上では、

非常に有効です。

しかし、ビジネス環境については、分析しただけで正解が導けるでしょうか。

決してそうではないと、皆さんも理解されていると思います。

 

 

『経営計画を作成したいから何か良いフォーマットをください』と聞かれることがよくあります。

相談されれば、手持ちのフォーマットを提供することもありますが、ほぼ意味を成しません。

 

なぜならば、フォーマットがあったとしても、そこに描かれる計画の作り方が間違っていれば、

計画を作成するだけムダになるからです。

またフォーマットにただ当てはめるだけの計画では、誰も説得できないし、

こころも動かされません。

 

 

2. 創発的な戦略の考え方

 さて少し内容に入りますが、経営計画に記載される戦略については、

多くの会社が実は計画的な戦略と、場当たり的な、極端な言い方をすれば思いつきの戦略、

創発的な戦略とを複合して立案しています。

 

計画的な戦略の立案方法については、また次回以降に触れていきますが、

創発的な戦略についても、少し考えていきましょう。

創発的な戦略は、原文ではEmergent strategyと言います。

入念で意図的なものでなく、直感的とでも言うでしょうか。

著名な経営者さんを思い浮かべてください。特に創業者の方々は、スター性もありながら、

勢いを感じますよね。

既成概念に囚われすぎず、将来の世界観を妄想し、独創的な考えを持つことも大事です。

また、現代のビジネスの速度においては、昨日の常識が一気に変化してしまいます。

計画もゆっくり作っている場合ではありません。スピーディーにかつ的確に、新しいビジネスの展開が必要です。

 

 

 

おわりに

今後も型にはめたような内容を展開していきますが、そこに囚われないで、

自由にやっていきましょう!(担当:横瀬)

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