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2021年04月26日 / 投稿者:Takeuchi MRJと国産ワクチン

私の地元にある多摩大学で「現代世界解析講座ⅩⅣ」がスタート

しました。

これまでは、平日午後に多摩キャンパスに通う必要があり、業務の

関係上、参加することが難しかったのですが、コロナ禍という災いが

転じて(?)、インターネットオンデマンド(録画)受講が設置

されたことから、聴講する機会を得たものです。

 

初回(4/15)は、寺島実郎学長による「ポスト・コロナに向けての時代

認識」。

コロナのトンネルを抜けるために日本に求められているのは「総合

エンジニアリング力」と「リーダーの覚悟」であることが強調

されました。

 

★MRJの教訓→総合エンジニアリング力

ボーイングの部品の6割は日本企業製だそうです。この要素技術を

突き詰めればボーイング・エアバスを凌駕する中型ジェット旅客機が

できるという意気込みの下、MRJは、自動車の次の産業を担う国家

プロジェクトとしてスタートしました。

しかしながら、米国の型式認証を取得できず、ついには挫折して

しまいました。

これは、(コロナで航空機需要がなくなったという単純な話では

なく)政治(交渉)力・ソフトパワー・人材力を包含した総合エンジ

ニアリング力が欠如していたためという見立てです。

 

★国産ワクチンの教訓→リーダーの覚悟

日本の研究レベルは世界に冠たる水準にあるものの、国産ワクチンを

見ることはありません。

これは、副反応に対する責任に萎縮して、製造するメーカーが日本に

存在しないためです。

民間企業としては当然の判断であり、この点は、まさに政治家の領域

です。リスクに立ち向かうリーダーの覚悟が求められる、という分析

です。

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