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2010年12月29日 / 投稿者:Staffblog 雑煮

今回は、お正月も近いということで、雑煮について書きたいと思います。

僕は生まれも育ちも香川県高松市で、両親も香川県高松市の出身です。

知らない人に話すと必ずと言っていいほど気持ち悪がられますが、香川県に昔から住んでいる人は、雑煮にあん入り餅を入れます。ちなみにベースは白味噌で、ニンジンや大根などを入れます(http://www.shikoku-np.co.jp/feature/nokoshitai/syoku/1/)。

このような雑煮は、讃岐の国(香川県)では塩・砂糖・木綿が特産で、「讃岐三白」と呼ばれていたほどですが、昔は甘いものは大変なごちそうで、庶民が口にできたのは、ねば砂糖などと呼ばれた白下糖で、それも病気をした時や盆、正月などの時くらいだったようです。また、白味噌も特別な時だけだったので、普段は質素に暮らしてせめて正月くらいは、と考え出したとか言われているようです。

僕自身はずっとこれが雑煮だと思っていたわけですが、大きくなってから、白味噌とは限らずすましの所もあったり、焼いた餅を入れる所も餅を焼かずに入れる所もあることを知り、驚いた記憶があります。

数年前に東京に来てからあん入り餅雑煮を作ろうとしたのですが、あん入り餅が売っていないんですよね。ちなみに香川県では年末になるとスーパーや百貨店に行けばあん入り餅は必ず売っています(あんが入っていない餅も売っているのですが、あん入り餅が売り切れていてあんが入っていない餅しか残っていないことはありますが。)。

何度かあんの入っていない餅の雑煮を食べたことがありますが、香川県人にとってはイチゴの乗っていないいちごショートケーキみたいなもので、食べた気がしないんですよね。

ちなみに、興味本位で食べてみたいという人がいらっしゃいましたら、新橋にある香川県・愛媛県のアンテナショップである「せとうち旬彩館」(http://www.setouchi-shunsaikan.com/contents/news.html#2)で1/4~15まで食べられるみたいなので、どうぞお試し下さい。

嫁は山口県人ですが、ずっとこの雑煮は受け継いでいきたいと思っている國村でした。

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