代表 小谷野幹雄のブログ

2023年01月26日「最強リーダーの話す力」 ~こわあたたかく~

小谷野です。

NHKキャスターであった矢野香さんの「最強リーダーの話す力(ディスカバー・トゥエンティワン2022年9月)」は、沢山あるスピーチ本の中で、とても分かり易く、誰でも実践できそうな内容です。

矢野さんは、長崎大学で心理学、コミュニケーション論の准教授であり、スピーチ・コンサルタントもされています。

 

 

Ⅰ.「注目を集める」

 

 1.登場を制する

「足音」を力強く相手に聞かせる。

 第一印象は声ではなく、足音で作られる。

 歩幅は肩幅以上で、靴音を高く響かせ、自信がある印象を与える。

 

 2.まばたきせずに名乗る

 相手への名乗りは、相手を見ながら、まばたきせずに行う。

 まばたきの回数が多いと、自信なさそうなリーダにみえるそうです。

 

 3.レトリカル・クエスチョン(修辞疑問)

 疑問形で、伝え事を強調し、聴衆を巻き込む。

 引用されていた、ビッグボス、日本ハムファイターズ新庄監督の就任発言、

 「暴れてもいいですか? 感動させていいですか? 泣き笑いさせてもいいですか?」が、

 典型的な、Rhetorical questionのようです。

 

 4.沈黙する

 重要なことを伝える、注目を浴びるために沈黙をうまく使う。

 個人的にも講演会でよく使う手法です。

 

 5.キーフレーズを刻み込む

 キング牧師の「I Have a Dream」など12~15文字程度のキーフレーズが

 相手の記憶に残る長さだそうです。

 

 

以下は他章の項目ですが、いずれも分かり易く、興味深い内容でした。

 

 

Ⅱ. 高揚感を高める

対極に置く/思い出させる/声のエネルギーを変える 

 

 

Ⅲ. 信頼感を与える

事前分析/表現マネジメント

 

 

Ⅳ. 基準を示す

能動態で語る/言い切る

 

 

Ⅵ. 器の大きさを見せる

リーダーは「こわあたたかく(*)」あれ/弱みを見せる

 

 

(*)「怖い」と「暖かい」を組み合わせた筆者の造語

  松下幸之助のリーダー論でいう「寛厳自在」

 

~役者が板に付かない、小谷野でした~

 

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