代表 小谷野幹雄のブログ

2013年09月05日松竹梅理論~飲食店の現場より~

小谷野です。

飲食店経営の知人からです。
飲食店でのメニューでは、コースを3段階にしている場合が多い。
たとえば、Aコース7,000円、Bコース5,000円、Cコース3,000円。
そして、多くの方が、真ん中のBコースを選ぶそうです。
一番安いコースは同伴者や店員からケチと思われたくない見栄がはたらき、

Aコースは贅沢とのブレーキがかかるからだそうです。

店側からすると、実はこのBコースが最も利益率が高い場合が多いのです。
最上のAコースは店の看板なので、材料も技術も良いモノを追求し、FL比率(注)が高くなります。

一方最も安いCコースは、安くても店の評判を落とすようなモノは出せないので、

実はBコースとほとんど同じ質感になるそうです。つまり、AやCは原価率が高いのです。

お客としてコストパフォーマンスを追求したいのなら、

この一番高いコースか一番安いコースを注文すればよいのです。

このように3段階並べて、利益率の高い「真ん中」を選ばせるのはマーケティングの世界では

「松竹梅手法」などといわれますが、ネットショッピングのように対面が無く、

見栄が生じない場では、この手法の効果は小さくなるようです。

 

~ 内情ばらさないで! 知人の声が 小谷野でした ~

 

(注)FL比率は、飲食店の効率性を見る指標で
(食材費+人件費)/売上高で表されます。50%未満なら優良でしょう。
Fはフードで食材費の略、Lはレイバーで人件費の略です。

 

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