代表 小谷野幹雄のブログ

2019年12月19日釜石小学校校歌~生きる知恵が満載~

小谷野です。

 

NHKスペシャルで首都直下地震「パラレル(もう一つの仮想)東京」が今月放映されました。

あまりにも映像がリアルで、おまけに画面に「LIVE」と表示されていたので、

田舎の父母・祖父母が東京直下大地震が本当に起きたと勘違いして、
東京にいる子どもたちに「東京は大丈夫なんけ、燃えとるがね、

大変なことになっとるばい(方言は混合)」と安否確認の電話が多数あったそうです。

NHKさんには、せめて右上のテロップで「これはフィクションです」などと
入れて欲しかったという声もありました。

 

また、NHKは何か情報を持って特番を放映しているだろうから、

地震は近いのではないかと、巷で不安な声が聞かれるようになりました。

この番組を見て私も、1週間分の水・食品の備蓄や、簡易トイレの準備が大切なことを

再認識して早速ネットで注文を入れました。

日本中のペットボトルの水がなくなることや、病院での治療待ち予想死亡数などには衝撃を受けました。

 

ところで、大震災という言葉から、釜石の奇跡を思い出しました。
2011.3.11東日本大震災において、釜石の児童らが、「自ら考えた」避難行動をして命を守った奇跡です。

津波が迫る中でも、協力し合って避難し死者が僅かであったことが、

釜石の奇跡といわれています。

 

NHK「パラレル東京」で頻繁に出でてきた言葉「想定外」を、

自分たちで考えて避難した子供達の姿がそこにはあったようです。

児童も教職員も犠牲者ゼロという奇跡の象徴になった、釜石小学校の校歌です。
山形県出身の井上ひさしさんが作詞しました。

 

釜石小学校校歌
井上ひさし 作詞
宇野誠一郎 作曲

 

1.いきいき生きる  いきいき生きる
ひとりで立って  まっすぐ生きる
困ったときは   目をあげて
星をめあてに   まっすぐ生きる
息あるうちは   いきいき生きる

 

2.はっきり話す   はっきり話す
びくびくせずに  はっきり話す
困ったときは   あわてずに
人間について   よく考える
考えたなら    はっきり話す

 

3.しっかりつかむ  しっかりつかむ
まことの知恵を  しっかりつかむ
困ったときは   手を出して
ともだちの手を  しっかりつかむ
手と手をつないで しっかり生きる

今2019年の流行語大賞にノミネートされた言葉、「命を守る行動を」を彷彿させる歌詞です。

小学校の校歌ですが、地域の地名や風景ではなく、生き抜くことを詠っています。

子供達が避難所でも皆で歌っていたそうです。

 

~ 「息あるうちはいきいき生きる」、深いな-、小谷野でした ~

 

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