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2014年12月31日 / 投稿者:Hasegawa 100年前からの警告

「坂の上の雲」読了しました。
当時弱肉強食の国際情勢の中での新興近代国家である日本の「生き様」が胸に響きました。

以前にも書きましたが、現代の国際情勢も不穏な感じしますね。
池上彰氏と佐藤優氏の対談をまとめた「新・戦争論」を読んでも思います。
これからの世界を生き抜くためには、民族と宗教について、歴史と国際情勢を知るべしと。この本も目から鱗が満載でした。

ところで、先日の福島県の出張時に乗り合わせたタクシーの車中。
運転席背面に備え付けられた広告冊子をパラパラめくると、「100年前からの警告」という書籍の紹介記事がありました。

その本は、日露戦争から数年後の1909年、アメリカのイェール大学に勤務していた福島県出身の偉人、朝河貫一という人が、当時の日本の在り様を憂い著した「日本の禍機」という警世の書について書かれたものなんだとか。2012年7月に、福島原発事故にかかる調査報告書が国会に提出された際、国会事故調の黒川委員長による冒頭談話でも「日本の禍機」が引用されたのだとか。気になったので、出張後に早速購入して読んでみました。

曰く「今日、日本に最も必要なことは、疑う余地なく、反省力ある愛国心である。まず明快に国家の行く末に横たわる問題点を意識して、次にこれに対処するに当たって非常に厳しい反省を持って臨むのでなければ、我が国の情勢は日に日に危うくなるに違いない」と。

そして、反省すべき対象について、敗戦の翌年1946年にウォーナーという人宛に英語で書かれた手紙の中で、「議論の前に妥協する。公的であれ私的であれ、固い信念に基づいて主張・行動しない」日本人の習性を挙げています。「国民一人一人が良心に対する危機感を強くし、妥協せずに個人的な責任を果たすべき」であると。

うーん。やはりオカシイコトにはオカシイといわないとですね。
かつ、いうだけでなく、行動して結果を出さないとな。安易に妥協してはいけない。
しっかりしようと来年に向けて決意を新たにしたのでした。

お読み頂き有難うございました。
よいお年をお迎えください。

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