代表 小谷野幹雄のブログ

2014年04月04日イタリア訪問記(1) ~オーダーメイドかレディメイドか~

小谷野です。

 

イタリアを訪問しました。
30年前、今は亡き親友とバック・パッカーとして訪問して以来です。

イタリアといえば、カトリック教会の中心ということもあり世界文化の発祥の地と言っていいでしょう。
クラッシック音楽やオペラもこの国で生まれ、ボローニャ大学は最古の大学といわれています。

ところで楽しみにしていたのは、イタリアで隆盛を極めた14~17世紀のルネサンス→マニエリスム→バロック時代の美術です。美術館を作る仕事をお手伝いしている者としては、見逃せません。

この時代の作品は絶対点数が少ない上、フレスコ画(教会等の壁に書いてあるので移動不能)も多く、日本では見る機会が少ないからです。

ギリシア神話、旧約・新約聖書エピソードの知識があると理解が深くなります。

日本人に人気の印象派など近代の作品は、作家の数も多く、個別注文のみではなく、売るために書かれた作品が多くあり、オークション市場にも、しばしば出展されています。

これに比べてルネサンス時代は注文生産で教会等の依頼主の意向によりたびたび修正が迫られ、完成作品数が少ないのです。

注文服でいうと何回もの仮縫い作業が有るのと同じです。

 

ビジネスの世界でも、製品やサービスをオーダーメイド(個別注文対応)かレディメイド(既製対応)にするのか判断を迫られることがあります。

事業規模の拡大スピードををあげる場合にはマーケ活動を念入り行い既成対応をする選択を、
オーダーメイドは事業規模の拡大よりも高付加価値を追求するブランド化が基本戦略になります。

 

~ タンスにレディメイドが溢れる 小谷野でした ~
ダ・ヴィンチ.jpg
ダ・ヴィンチ(ルネサンス)<受胎告知>
ポントルモ.jpg

ポントルモ(マニエリスム)<十字架降架>

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