代表 小谷野幹雄のブログ

2013年01月31日税制改正所感(所得税編)~納税者の84%が負担10%以下~

小谷野です。

 

平成25年度税制改正の内容が先週明らかになりました。

内容の要約は、当事務所専門部門が発信していますので、こちら(http://img01.ecgo.jp/usr/koyano/img/130125142622.pdf )を参照していただき、

以下は私の個人的な所感です。

 

 

所得税の最高税率は5%引上げ45%(住民税とあわせて55%)となります。
富裕層個人で見れば大きな負担増ですが、国家的目線で見れば、対象者は0.1%もいないので

財政再建には微力です。

これは来年4月から消費税を上げるためのパフォーマンスに過ぎません。

所得税についてこの国の問題点を指摘すれば、納税者の84%が

税負担率10%以下という事実です。

労働中核層の所得税負担が異常に低い国なのです。

僅かな変更で何兆円もの増収になる状況にあります。

 

世界を見てみると、税負担が10%以下の納税者割合は米国が29%、

仏40%、英国3%など、日本の84%は異常値です。

働き世代は子供の教育費、住宅ローン、親の介護などなど、

お金が一番かかるのだから税金は安くてよいとの意見が多いのでしょう。

しかし、消費税増収の道筋がついたら、今後は本格的な所得増税の議論が始まるでしょう。

 

 

~ 個人増税、法人減税の流れは止まらない 小谷野でした ~

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